リスクファイナンスの定義とは?

リスクファイナンスとは、リスクが顕在化した際の悪影響に対して、ファイナンスの観点から対策を行うことを言います。

 

リスクファイナンス研究会による定義

リスクファイナンスとは、平成18年3月、経済産業省のリスクファイナンス研究会が発表した報告書~リスクファイナンスの普及に向けて~にて、次のように定義付けされています。

 

リスクファイナンスとは、「企業が行う事業活動に必然的に付随するリスクについて、これらが顕在化した際の企業経営へのネガティブインパクトを緩和・抑止する財務的手法」である。

 

これまでの日本の伝統的なリスクマネジメントでは、いかにしてリスクの顕在化を未然に防ぐかという事前防止策に重点がおかれており、いざリスクが顕在化した場合の事後的対策については十分に準備されていないのが現状です。

 

具体例1

-リスク:地震

-伝統的なリスクマネジメント:耐震補強

-リスクファイナンス:地震保険、キャプティブ、地震デリバティブ、利益補償保険etc

 

具体例2

-リスク:水災

-伝統的なリスクマネジメント:嵩上工事、土嚢

-リスクファイナンス:火災保険、利益補償保険、動産担保融資etc